子供の成長期に必要な「アルギニン」とは?アルギニンの効果や副作用、多く含まれている食べ物、手軽に美味しく摂取できるアルギニンサプリ、栄養飲料などについてまとめました。
身長を伸ばす栄養素、と言われている「アルギニン」とは?
アルギニン (arginine) は天然に存在するアミノ酸のひとつです。
アミノ酸には、体内で合成できないために食べ物やサプリから摂る必要のある「必須アミノ酸」と、自分の体内で合成できる「非必須アミノ酸」に分別されます。
「アルギニン」は、大人にとっては体内で合成できるので「非必須アミノ酸」なのです。
が、乳幼児や子供の場合はアルギニンを必要量つくりだすことができないため準必須アミノ酸という認識でよいでしょう。
アルギニンの効果は?
沢山あるアルギニンの効果ですが、よく言われてるのは
- 成長ホルモンの分泌を促す効果
- アンモニアの解毒作用
です。
成長ホルモンの分泌を促したり、アンモニアの解毒作用があることから、次の効果もあります。
- 免疫力を高める作用
- 筋肉増強作用
- 血管を拡張し動脈を柔軟にする事によって血流を改善
アルギニンの副作用は?
アルギニンの副作用は、大量に摂取するとアルギニンはアルカリ性のために弱酸性の消化器官に悪影響を及ぼし、胃腸が弱っている場合は下痢を引き起こす場合があるそうです。
また、喘息患者さんにアルギニンの吸入は気道炎症を増大することがあるそうです。
その他、国立健康・栄養研究所の調査によりますと、心筋梗塞を患った方にも良くないようです。
ご注意ください。
アルギニンを含む食べ物
日本食品標準成分表2015年版(七訂) アミノ酸成分表編という文部科学省が出しているデータを見てみますと、TOP3は、
- ぶた [その他] ゼラチン、7900 mg/100g
- 分離大豆たんぱく、6700 mg/100g
- 凍り豆腐(乾)、4300 mg/100g
でした。
その他にも、
- 湯葉(干し・乾)、4300 mg/100g
- かつお節、4300 mg/100g
- 削り節、4300 mg/100g
などがあるようです。
アルギニンを多く含む食品を使った料理レシピ
アルギニンを多く含む食品を使った料理レシピです。
アルギニンを多く含む大豆の栄養素を壊すことのないシンプルな料理レシピ
アルギニンを多く含む大豆を、栄養素を壊すことなく最小限にとどめた、シンプルな料理法のご紹介です。
- 大豆:1袋(250g位)を一晩(約8時間)水につけて戻し、新しい水でいったん軽く沸騰させ、煮た湯を全て捨てアク取りをします。
- 圧力鍋に豆を入れ、かつお昆布だしに砂糖約カップ1強、酒カップ1/2、塩少々、みりんと薄口しょうゆ大さじ1弱を入れます。
湯量は圧力鍋の豆を煮る量に合わせ、味は少し甘く、醤油の味はほんの少しつく位の薄い味付けがくどくならずに良いです。 - 圧力鍋によりますが、約30分位煮たあと40分位余熱で加熱し、硬さと味を確認し、追加の加熱と味付けを好みでします。
煮豆だけのシンプルなレシピですが、成長期には大皿に山ほど盛ってモリモリ食べたくなるようなおいしい味です。
アルギニンを多く含む食材を使う高野豆腐の五目あんかけ
高野豆腐、鶏の胸肉皮なし、カツオ節には多くのアルギニンが含まれています。
それらの食材を使った「高野豆腐の五目あんかけ」4人分を紹介します。
材料は高野豆腐3枚、鶏の胸肉100g、生シイタケ4枚、人参40g、エンドウ豆8ケ、カツオ節適量。
煮汁はだし汁2カップ、砂糖大さじ2、みりん大さじ1、醤油少々。
塩小さじ少々、水溶き片栗粉(片栗粉大さじ1、水大さじ1)しょうが汁1かけ分、油適量です。
- 高野豆腐はお湯で戻し、しっかり絞ってから1枚を4つに切ります。
- 鶏肉、人参、シイタケは細く切ります。
- 湯の中に塩を少々入れエンドウ豆を軽く茹でます。
- 揚げ油に高野豆腐を入れて5秒、裏返して5秒揚げて油をきります。
- 煮汁の材料を鍋に入れて、揚げた高野豆腐を並べて弱火で10分煮て器に取り出します。
- 残りの煮汁にショウガ汁を加えて煮立て、鶏肉と人参、シイタケを加えて火を通し、水溶き片栗粉でとろみをつけます。
- 茹でたエンドウ豆を加えて高野豆腐の上にかけます。
- 最後にかつお節をかけて出来上がります。
アルギニンは、食材100gごとに、高野豆腐で4300mg、鶏の胸肉皮なしで1500mg、カツオ節で4300mg、生シイタケで130mg、人参で40mg、エンドウ豆で200mgと多く含まれています。
アルギニンが豊富な食品を使っての「高野豆腐の五目あんかけ」ぜひ成長期のお子様への定番メニューとしてお試しください。
100g当たりのアルギニンが最高の含有量、豚肉のゼラチン質を活かす「豚の角煮」
豚肉に含まれる「ゼラチン質」は最高のアルギニン含有量となっています。
豚肉のゼラチン質を摂るのに適したレシピは、豚肉の皮も食べられる「豚の角煮」です。
豚肉の角煮作り方は、
- 豚バラ肉のブロックを軽く焼き目が付くまで焼きます。
- 次に食べ易い大きさに切り、10分程度煮込みます。
- 火を止めると煮出した油分が固まって出ておりますのでそれを取り除き、再び火にかけ、しょう油、しょうが、みりん、砂糖を加えます。
- 最初に沸騰するまでは強火、沸騰したら10分くらい中火、その後は弱火~中火でコトコト、水分が3分の1くらい減るまで煮込みます。
- コトコト煮ている内に表面が乾いてきますので、時々汁をかけたり豚肉の位置を変えたりし、水分に少しトロミがついたら出来上がりです。
案外簡単にできますので成長期なのに低身長なお子さんがいらっしゃるご家庭では手作りの豚の角煮を作ってみては如何でしょうか。
アルギニンを手軽に取れるサプリメントは?
子供の時には自分で作れない必須アミノ酸の「アルギニン」。
アルギニンを食べ物で摂取するのは割と大変なので、成長期でも低身長な子供のことを心配した親向けにアルギニンサプリは結構販売されているようです。
ネットでよく見かけるアルギニンサプリやアルギニンを取りやすくした栄養飲料・食品をご紹介したいと思います。
アルギニンの他にも主要な栄養素の約8割が摂取できる「アスミール」
アルギニンを手軽に取れるサプリメントで有名なのは【アスミール】です。
我が家でも試して見ました→ アルギニンが含まれるアスミールを実際に購入して試してみたレビュー・口コミ記事